2010年1月31日日曜日

楓は霜を経て紅葉し、梅は雪を経て香る

2010年に入りまして、Rita iotaのPausa Tempoが30分番組になりました。そのため「コトノハ フォレスト」は、隔週放送から4週に一度のオンエアとなります。これからもよろしくお願いします。

さて1ヶ月ぶりとなりました今日のコトノハは…中国の現代小説の中からご紹介しました。



楓は霜を経て紅葉し
梅は雪を経て香る
雪の中の玉はきっと寒さに耐える!

中国の現代文学を代表する女流作家の一人である瓊瑶(チョンヤオ)さんの小説『寒玉楼』に出てくる言葉をご紹介しました。中国ではこのように、例えを詩的につかいますね。

舞台は1910年の北京。王族の女性と家来の男性の間に芽生えた恋が、その身分故に引き裂かれてしまうシーンで、二人が交わした言葉がこれなんです。(ラジオではこんな「禁断の恋」、Nossaさんが経験してみたいなあなんて危険な発言?をしていましたが。) 

禁断な恋の是非はともかく、私がこの言葉をご紹介したのは、この時期だから。そう、梅の花が咲き始めるこの時期ですし、受験シーズンまっただ中なこの時期だからこそなんです。頑張ってきたはずなのに、なんだか自信がなくなってしまったり、周りの奴の方が頭が良さそうに見えてしまう。誰もに等しくある試練なのに、自分だけが苦しく思えてしまう。

私たちの目を楽しませてくれる秋の楓の鮮やかな色づきも、木枯らしや霜が厳しい年の翌秋にはより鮮やかになります。早春の訪れを告げる梅の花のほのかな香りも、雪や厳しい冷え込みがその甘さを印象づけてくれます。玉(ぎょく)は、ふじさん流では「人間の生来持つ優しさ」のことなんじゃないかと思うんです。

受験を例にするなら、「第一志望に合格したい!」「○○ちゃんと同じ学校に進みたい!」というような試練。価値ある成功を得るためには、「人間の生来持つ優しさ」=頑張って努力して成果を生み出す力を信じて進んでいきたいですね。

(今回はふじさんが小学館『中学教育』に12年前に書かせていただいた文章を参考にお話ししました。)

2010年1月3日日曜日

あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。



今年も懲りずに(?)Rita-iotaのポーザテンポに出没して、コトノハフォレストをお届けできることになりました。

一年の計は元旦にありと申しますが、みなさんは「アケオメ」「コトヨロ」なんて言わなかったですよね。

やはり一年の始めには、背筋を伸ばして、

あけましておめでとうございます

って言うのが気持ちが引き締まって、スタートするぞという気持ちになります。

私ふじさんは年始回りの後、こんな素敵な夜景を楽しんできました。
寒さが強まるほどに星空やイルミネーションが鮮やかになってくるものです。こんな夜景を見て「きれ~い!」と素直に言える感動を忘れない一年にしたいものです。

では、次回のポーザテンポ内「コトノハフォレスト」でお耳にかかりましょう。

2009年12月23日水曜日

クリスマスは世界を照らす魔法の杖

レギュラー放送でのコトノハ フォレストが数日前に終わったばかりでしたが、本日放送のクリスマス特番「クリスマスだよ、Pausa Tempo」にも準レギュラーとして参加させていただきました。日本橋界隈のイルミネーション中継やら、朗読「スリーピング・スリー」やらと2時間の特番を走り回らせていただきました。
そんなわけで、クリスマス特番のためのコトノハを用意させていただきました。

クリスマスは世界を照らす魔法の杖

ノーマン・ヴィンセント・ピエールさんのクリスマスならではの名言です。直訳せずにふじさん流にアレンジをさせていただきました。オリジナルはこちらです。
Christmas waves a magic wand over this world,
and behold, everything is softer and more beautiful.

(クリスマスは世界を照らす魔法の杖。みてごらん、何もかもがふんわりと美しい。)
子どもの頃から私たちは魔法に力づけられてきました。(アッコちゃんあり、サリーちゃんあり・・・) クリスマスのイルミネーションも、私たちの心を優しくしてくれる魔法かもしれません。 
まるでクリスマスという魔法の杖が、私たちの悩みや友情、愛情、喜びを分かち合えるようにしてくれるのでしょうか。 

NOSSAさん曰く、「365日クリスマスだという思いがあるなら、世界は戦争ををやめられますよね」。そそんなことを思えるほど、クリスマスには不思議な魔法があります。

みなさんの元にも、もうすぐクリスマスの魔法が届きますように。また来年も番組の中でふじさんが集めてきたコトノハをご紹介してまいります。
Merry Christmas!


2009年12月20日日曜日

迷惑はかけるもの

今年最後のレギュラー放送でのコトノハ フォレストをお届けしました。今日はNOSSA氏書き下ろしの朗読『最後のケーキ』にも参加させていただきました。
そんな今日のオンエアでのコトノハは・・・

迷惑はかけるもの

かつての同僚で、現在群馬県の私立中学校で活躍している星野さんからこんなはがきをもらったのが7年前。以来年賀状のように束ねないで、机の引き出しにいつも入れてあるはがきなんです。こんなメッセージが書かれていました。

この学校では、ためになる話が沢山聞けます。校長がお坊さんですので。
「人間は生きている以上、他人に迷惑をかけるものだ。だからどういうお返しができるかを考えなさい。」 インドの家庭教育だそうです。「人に迷惑をかけないように」ではないのですね。

絵はがきの下半分に凝縮されたメッセージに、はがきを手にとっていただいたRitaさんも感激のため息をついていましたね。

もちろん故意に、意図的にに他人に迷惑をかけることはよくないことです。しかし無意識のうちにかけている迷惑というものがある。それに気がつける自分であるかどうかが、まず大切なことですね。「迷惑をかけちゃいけない、いけない」と自分の心に鍵をかけるのではなく、お返しができる自分でいなければならないなと、僕は思います。プレゼントをあげてもよいし、ありがとうと言うだけでもよい。微笑みかけるだけでもいいかもしれません。

Rita iotaが『東京DOGS』の音楽で大活躍された月9ドラマで、『コード・ブルー』というドクターヘリを題材にした若手ドクターたちの成長を描いたドラマが放送されました。ドクター役を務めた新垣結衣さん演じる白石恵が、自分をかばったために上司が腕の切断を余儀なくされ、辛い気持ちを母親に電話で話した場面があります。お母さんはただ、「人に迷惑をかけるなって言って育ててしまったけど、迷惑かけたっていいんだよ」って伝えたのだそうです。

大なり小なり、僕らの日々の営みは誰かに迷惑をかけることで成り立っているんでしょうね。だからこそ、一年を振り返って恩返しができる自分でありたいなあと思う、一年最後のコトノハ フォレストでした。

2009年12月6日日曜日

「ありがとう」は「有難し」

コトノハ フォレストも今日のオンエアで14回目となりました。そんな今回のコトノハは・・・?

「ありがとう」は「有難し」

数年前に転職で都会の学校に勤めるようになったとき、若い教員や高校生がある言葉を口にするのを聞いて、ショックを受けました。その言葉とは「あざーす」。いかにふじさんが芸能界ネタに疎かったかがおわかりいただけるでしょうか。
インターネットの「はてなキーワード」によれば、こんな解説が。

挨拶。「ありがとうございます」の意。
若手芸人が先輩芸人、プロデューサーなどスタッフに対して最敬礼をしながら発する。
○○○が上手い。言い出したのは●●●と言われるが、一方で□□□がもっと前から使っていたとも言われている。

NOSSA氏ともども、「あざーす、好きじゃないよね」と放送中にもお話ししました。
芸人さんの楽しい話し方に水を差すつもりはありませんが、「ありがとう」は本来「有難し」から生まれたことばですよね。

「有難し」、つまり有ることが難しい。だから「めったにないことだから、心が喜ぶ。そう思うほどの貴重な体験をさせてくれたことに対して、尊敬の念を伝える」のが、「ありがとう」なんです。

確かに挨拶も何もしないで携帯電話やゲーム機に黙々と夢中になっているよりは、何かことばでつたえることは悪いことではないと思います。でも「あざーす」はないでしょう。同じように「こんにちは」の代わりに「ちーっす」と聞くだけで、がっかりしてしまうのはふじさんだけでしょうか。

「ありがとう」と言うのは、本当に勇気がいることです。中央エフエムで「コトノハ フォレスト」というコーナーをいただいていることも、ふじさんにとっては有難いことです。

放送ではNOSSA氏が、「電車の定期券を拾って駅に届けたら、『ああ、そうですか』と言われて悲しくなった」というエピソードも紹介していただきました。
こうやって放送でお話ししながら、改めて「ありがとう」ということばを大切にしたいなと思いました。

2009年11月23日月曜日

続プレゼント (present)

昨日の「コトノハ フォレスト」でご紹介した「86,400ドルのプレゼント」のオリジナルの文章を、ここにご紹介しておきますね。

If we had a bank account that credited us with $86,400 every day, but then wrote off any unspent cash every evening, would you spend it?
Of course you would.
If you really had $86,400 to spend every day and it had to be spent or it would be lost... you would use the lot!

Each of us has such an account.
It credits us with 86,400 seconds per day.
We cannot save any for the future.
This account carries no balance and allows no overdraft.
We use them or lose them.

To realize the value of ONE YEAR, to really understand the concept of a year, ask a student who failed a year and had to repeat.
To realize the value of ONE MONTH, ask a mother who gave birth to a premature baby.
To realize the value of ONE WEEK, ask the editor of a weekly newspaper.
To realize the value of ONE HOUR, ask two lovers who are waiting to meet.
To realize the value of ONE MINUTE, ask a person who missed the last train.
To realize the value of ONE SECOND, ask a person who just avoided a serious accident.
To realize the value of ONE MILLISECOND, ask a person who won a silver medal in the Olympics.

31,500 seconds, give or take a few, have already passed today. There are 54,600 left...

Yesterday is history.
Tomorrow is a mystery.
Today is a gift.

Isn't that why we call it the present!

2009年11月22日日曜日

プレゼント (present)

「コトノハ フォレスト」が今回は2週続けての登場です。13回目の今日のオンエアでは、こんなコトノハをご紹介しました。それは・・・

プレゼント (present)

格言や名言ぽくない、これまでとは趣が違うコトノハでしたね。

お手元の英和辞典で present を調べてみてください。辞書にもよりますが、私たちがパッと思いつく「贈り物(プレセント)」の意味よりも前に登場する、別の意味があるんです。
それは「現在(の)」という意味なんです。
英文法の現在完了はpresent perfect、現在時制はpresent tense。しかも同じ綴りです。

ふじさんがpresentの話を初めて聞いたのは、同僚の離任式の席上。体育館の演題に向かう先生が、自分の言葉ではなく、インターネット上で静かに広まりつつあったことばを、淡々と読み上げられたのが印象的だったのを覚えています。作者不詳のこの文章、ラジオでは一部だけでしたが、全文をご紹介します。

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『86,400ドルのプレセント』


次のような銀行があると、考えてみましょう。


その銀行は、 毎朝あなたの口座へ86,400ドルを振り込んでくれます。
同時に、その口座の残高は毎日ゼロになります。
つまり、 86,400ドルの中であなたがその日に使い切らなかった金額は、すべて消されてしまいます。
あなただったらどうしますか。もちろん、毎日86,400ドル全額を引き出しますよね。


僕たちは一人ひとりが同じような銀行を持っています。
それは時間です。


毎朝、あなたに86,400秒が与えられます。
毎晩、あなたが上手く使い切らなかった時間は消されてしまいます。
それは、翌日に繰り越されません。
それは貸し越しできません。
毎日、あなたの為に新しい口座が開かれます。
そして、毎晩、その日の残りは燃やされてしまいます。
もし、あなたがその日の預金を全て使い切らなければ、あなたはそれを失ったことになります。
過去にさかのぼることはできません。


あなたは今日与えられた預金のなかから今を生きないといけません。
だから、与えられた時間に最大限の投資をしましょう。
そして、そこから健康、幸せ、成功のために最大の物を引き出しましょう。
時計の針は走り続けてます。今日という日に最大限の物を作り出しましょう。


1年の価値を理解するには、落第した学生に聞いてみるといいでしょう。
1ヶ月の価値を理解するには、未熟児を産んだ母親に聞いてみると いいでしょう。
1週間の価値を理解するには、週間新聞の編集者に聞いてみるといいでしょう。
1時間の価値を理解するには、待ち合わせをしている恋人たちに聞いてみるといいでしょう。
1分の価値を理解するには、電車をちょうど乗り過ごした人に聞いてみるといいでしょう。
1秒の価値を理解するには、たった今、事故を避けることができた人に聞いてみるといいでしょう。
10分の1の価値を理解するためには、オリンピックで銀メダルに終わってしまった人に聞いてみるといいでしょう。


だから、あなたの持っている一瞬一瞬を大切にしましょう。
そして、あなたはその時を誰か特別な人と過ごしているのだから、十分に大切にしましょう。
その人は、あなたの時間を使うのに十分ふさわしい人でしょうから。
そして、時は誰も待ってくれないことを覚えましょう。昨日は、もう過ぎ去ってしまいました。


明日は、まだわからないのです。
今日は与えられるものです。
だから、英語では今をプレゼント(=present)と言います。
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私たちには幸か不幸か、一日に24時間(=86,400秒)しか与えられていません。その時間をいかに有意義に大切にしようと試みるかどうかか、現在という時間を私たちに与えてくれた神様のプレゼントなんですね。貧しいものにも富めるものにも、等しく誰にも与えられた贈りものこそが、プレゼント=現在。

私が好きなミュージカル「RENT」では、一日ではなく一年をとりあげています。メインテーマのSeasons Of Loveでは「一年は525,600分だ」と熱く語りかけます。「525,600分をどうやって計ればいい? 朝日の回数? 日没の回数? モーニングコーヒーの回数?・・・ ならば、愛で計ってみたらどうだろう?」

どうあれ、私たちは生きています。このプレゼント(present)、大切にしていきたいですね。