2010年に入りまして、Rita iotaのPausa Tempoが30分番組になりました。そのため「コトノハ フォレスト」は、隔週放送から4週に一度のオンエアとなります。これからもよろしくお願いします。
さて1ヶ月ぶりとなりました今日のコトノハは…中国の現代小説の中からご紹介しました。
雪の中の玉はきっと寒さに耐える!
中国の現代文学を代表する女流作家の一人である瓊瑶(チョンヤオ)さんの小説『寒玉楼』に出てくる言葉をご紹介しました。中国ではこのように、例えを詩的につかいますね。
舞台は1910年の北京。王族の女性と家来の男性の間に芽生えた恋が、その身分故に引き裂かれてしまうシーンで、二人が交わした言葉がこれなんです。(ラジオではこんな「禁断の恋」、Nossaさんが経験してみたいなあなんて危険な発言?をしていましたが。)
禁断な恋の是非はともかく、私がこの言葉をご紹介したのは、この時期だから。そう、梅の花が咲き始めるこの時期ですし、受験シーズンまっただ中なこの時期だからこそなんです。頑張ってきたはずなのに、なんだか自信がなくなってしまったり、周りの奴の方が頭が良さそうに見えてしまう。誰もに等しくある試練なのに、自分だけが苦しく思えてしまう。
私たちの目を楽しませてくれる秋の楓の鮮やかな色づきも、木枯らしや霜が厳しい年の翌秋にはより鮮やかになります。早春の訪れを告げる梅の花のほのかな香りも、雪や厳しい冷え込みがその甘さを印象づけてくれます。玉(ぎょく)は、ふじさん流では「人間の生来持つ優しさ」のことなんじゃないかと思うんです。
受験を例にするなら、「第一志望に合格したい!」「○○ちゃんと同じ学校に進みたい!」というような試練。価値ある成功を得るためには、「人間の生来持つ優しさ」=頑張って努力して成果を生み出す力を信じて進んでいきたいですね。
(今回はふじさんが小学館『中学教育』に12年前に書かせていただいた文章を参考にお話ししました。)
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