2009年12月23日水曜日

クリスマスは世界を照らす魔法の杖

レギュラー放送でのコトノハ フォレストが数日前に終わったばかりでしたが、本日放送のクリスマス特番「クリスマスだよ、Pausa Tempo」にも準レギュラーとして参加させていただきました。日本橋界隈のイルミネーション中継やら、朗読「スリーピング・スリー」やらと2時間の特番を走り回らせていただきました。
そんなわけで、クリスマス特番のためのコトノハを用意させていただきました。

クリスマスは世界を照らす魔法の杖

ノーマン・ヴィンセント・ピエールさんのクリスマスならではの名言です。直訳せずにふじさん流にアレンジをさせていただきました。オリジナルはこちらです。
Christmas waves a magic wand over this world,
and behold, everything is softer and more beautiful.

(クリスマスは世界を照らす魔法の杖。みてごらん、何もかもがふんわりと美しい。)
子どもの頃から私たちは魔法に力づけられてきました。(アッコちゃんあり、サリーちゃんあり・・・) クリスマスのイルミネーションも、私たちの心を優しくしてくれる魔法かもしれません。 
まるでクリスマスという魔法の杖が、私たちの悩みや友情、愛情、喜びを分かち合えるようにしてくれるのでしょうか。 

NOSSAさん曰く、「365日クリスマスだという思いがあるなら、世界は戦争ををやめられますよね」。そそんなことを思えるほど、クリスマスには不思議な魔法があります。

みなさんの元にも、もうすぐクリスマスの魔法が届きますように。また来年も番組の中でふじさんが集めてきたコトノハをご紹介してまいります。
Merry Christmas!


2009年12月20日日曜日

迷惑はかけるもの

今年最後のレギュラー放送でのコトノハ フォレストをお届けしました。今日はNOSSA氏書き下ろしの朗読『最後のケーキ』にも参加させていただきました。
そんな今日のオンエアでのコトノハは・・・

迷惑はかけるもの

かつての同僚で、現在群馬県の私立中学校で活躍している星野さんからこんなはがきをもらったのが7年前。以来年賀状のように束ねないで、机の引き出しにいつも入れてあるはがきなんです。こんなメッセージが書かれていました。

この学校では、ためになる話が沢山聞けます。校長がお坊さんですので。
「人間は生きている以上、他人に迷惑をかけるものだ。だからどういうお返しができるかを考えなさい。」 インドの家庭教育だそうです。「人に迷惑をかけないように」ではないのですね。

絵はがきの下半分に凝縮されたメッセージに、はがきを手にとっていただいたRitaさんも感激のため息をついていましたね。

もちろん故意に、意図的にに他人に迷惑をかけることはよくないことです。しかし無意識のうちにかけている迷惑というものがある。それに気がつける自分であるかどうかが、まず大切なことですね。「迷惑をかけちゃいけない、いけない」と自分の心に鍵をかけるのではなく、お返しができる自分でいなければならないなと、僕は思います。プレゼントをあげてもよいし、ありがとうと言うだけでもよい。微笑みかけるだけでもいいかもしれません。

Rita iotaが『東京DOGS』の音楽で大活躍された月9ドラマで、『コード・ブルー』というドクターヘリを題材にした若手ドクターたちの成長を描いたドラマが放送されました。ドクター役を務めた新垣結衣さん演じる白石恵が、自分をかばったために上司が腕の切断を余儀なくされ、辛い気持ちを母親に電話で話した場面があります。お母さんはただ、「人に迷惑をかけるなって言って育ててしまったけど、迷惑かけたっていいんだよ」って伝えたのだそうです。

大なり小なり、僕らの日々の営みは誰かに迷惑をかけることで成り立っているんでしょうね。だからこそ、一年を振り返って恩返しができる自分でありたいなあと思う、一年最後のコトノハ フォレストでした。

2009年12月6日日曜日

「ありがとう」は「有難し」

コトノハ フォレストも今日のオンエアで14回目となりました。そんな今回のコトノハは・・・?

「ありがとう」は「有難し」

数年前に転職で都会の学校に勤めるようになったとき、若い教員や高校生がある言葉を口にするのを聞いて、ショックを受けました。その言葉とは「あざーす」。いかにふじさんが芸能界ネタに疎かったかがおわかりいただけるでしょうか。
インターネットの「はてなキーワード」によれば、こんな解説が。

挨拶。「ありがとうございます」の意。
若手芸人が先輩芸人、プロデューサーなどスタッフに対して最敬礼をしながら発する。
○○○が上手い。言い出したのは●●●と言われるが、一方で□□□がもっと前から使っていたとも言われている。

NOSSA氏ともども、「あざーす、好きじゃないよね」と放送中にもお話ししました。
芸人さんの楽しい話し方に水を差すつもりはありませんが、「ありがとう」は本来「有難し」から生まれたことばですよね。

有難し」、つまり有ることが難しい。だから「めったにないことだから、心が喜ぶ。そう思うほどの貴重な体験をさせてくれたことに対して、尊敬の念を伝える」のが、「ありがとう」なんです。

確かに挨拶も何もしないで携帯電話やゲーム機に黙々と夢中になっているよりは、何かことばでつたえることは悪いことではないと思います。でも「あざーす」はないでしょう。同じように「こんにちは」の代わりに「ちーっす」と聞くだけで、がっかりしてしまうのはふじさんだけでしょうか。

ありがとう」と言うのは、本当に勇気がいることです。中央エフエムで「コトノハ フォレスト」というコーナーをいただいていることも、ふじさんにとっては有難いことです。

放送ではNOSSA氏が、「電車の定期券を拾って駅に届けたら、『ああ、そうですか』と言われて悲しくなった」というエピソードも紹介していただきました。
こうやって放送でお話ししながら、改めて「ありがとう」ということばを大切にしたいなと思いました。