2009年12月23日水曜日

クリスマスは世界を照らす魔法の杖

レギュラー放送でのコトノハ フォレストが数日前に終わったばかりでしたが、本日放送のクリスマス特番「クリスマスだよ、Pausa Tempo」にも準レギュラーとして参加させていただきました。日本橋界隈のイルミネーション中継やら、朗読「スリーピング・スリー」やらと2時間の特番を走り回らせていただきました。
そんなわけで、クリスマス特番のためのコトノハを用意させていただきました。

クリスマスは世界を照らす魔法の杖

ノーマン・ヴィンセント・ピエールさんのクリスマスならではの名言です。直訳せずにふじさん流にアレンジをさせていただきました。オリジナルはこちらです。
Christmas waves a magic wand over this world,
and behold, everything is softer and more beautiful.

(クリスマスは世界を照らす魔法の杖。みてごらん、何もかもがふんわりと美しい。)
子どもの頃から私たちは魔法に力づけられてきました。(アッコちゃんあり、サリーちゃんあり・・・) クリスマスのイルミネーションも、私たちの心を優しくしてくれる魔法かもしれません。 
まるでクリスマスという魔法の杖が、私たちの悩みや友情、愛情、喜びを分かち合えるようにしてくれるのでしょうか。 

NOSSAさん曰く、「365日クリスマスだという思いがあるなら、世界は戦争ををやめられますよね」。そそんなことを思えるほど、クリスマスには不思議な魔法があります。

みなさんの元にも、もうすぐクリスマスの魔法が届きますように。また来年も番組の中でふじさんが集めてきたコトノハをご紹介してまいります。
Merry Christmas!


2009年12月20日日曜日

迷惑はかけるもの

今年最後のレギュラー放送でのコトノハ フォレストをお届けしました。今日はNOSSA氏書き下ろしの朗読『最後のケーキ』にも参加させていただきました。
そんな今日のオンエアでのコトノハは・・・

迷惑はかけるもの

かつての同僚で、現在群馬県の私立中学校で活躍している星野さんからこんなはがきをもらったのが7年前。以来年賀状のように束ねないで、机の引き出しにいつも入れてあるはがきなんです。こんなメッセージが書かれていました。

この学校では、ためになる話が沢山聞けます。校長がお坊さんですので。
「人間は生きている以上、他人に迷惑をかけるものだ。だからどういうお返しができるかを考えなさい。」 インドの家庭教育だそうです。「人に迷惑をかけないように」ではないのですね。

絵はがきの下半分に凝縮されたメッセージに、はがきを手にとっていただいたRitaさんも感激のため息をついていましたね。

もちろん故意に、意図的にに他人に迷惑をかけることはよくないことです。しかし無意識のうちにかけている迷惑というものがある。それに気がつける自分であるかどうかが、まず大切なことですね。「迷惑をかけちゃいけない、いけない」と自分の心に鍵をかけるのではなく、お返しができる自分でいなければならないなと、僕は思います。プレゼントをあげてもよいし、ありがとうと言うだけでもよい。微笑みかけるだけでもいいかもしれません。

Rita iotaが『東京DOGS』の音楽で大活躍された月9ドラマで、『コード・ブルー』というドクターヘリを題材にした若手ドクターたちの成長を描いたドラマが放送されました。ドクター役を務めた新垣結衣さん演じる白石恵が、自分をかばったために上司が腕の切断を余儀なくされ、辛い気持ちを母親に電話で話した場面があります。お母さんはただ、「人に迷惑をかけるなって言って育ててしまったけど、迷惑かけたっていいんだよ」って伝えたのだそうです。

大なり小なり、僕らの日々の営みは誰かに迷惑をかけることで成り立っているんでしょうね。だからこそ、一年を振り返って恩返しができる自分でありたいなあと思う、一年最後のコトノハ フォレストでした。

2009年12月6日日曜日

「ありがとう」は「有難し」

コトノハ フォレストも今日のオンエアで14回目となりました。そんな今回のコトノハは・・・?

「ありがとう」は「有難し」

数年前に転職で都会の学校に勤めるようになったとき、若い教員や高校生がある言葉を口にするのを聞いて、ショックを受けました。その言葉とは「あざーす」。いかにふじさんが芸能界ネタに疎かったかがおわかりいただけるでしょうか。
インターネットの「はてなキーワード」によれば、こんな解説が。

挨拶。「ありがとうございます」の意。
若手芸人が先輩芸人、プロデューサーなどスタッフに対して最敬礼をしながら発する。
○○○が上手い。言い出したのは●●●と言われるが、一方で□□□がもっと前から使っていたとも言われている。

NOSSA氏ともども、「あざーす、好きじゃないよね」と放送中にもお話ししました。
芸人さんの楽しい話し方に水を差すつもりはありませんが、「ありがとう」は本来「有難し」から生まれたことばですよね。

有難し」、つまり有ることが難しい。だから「めったにないことだから、心が喜ぶ。そう思うほどの貴重な体験をさせてくれたことに対して、尊敬の念を伝える」のが、「ありがとう」なんです。

確かに挨拶も何もしないで携帯電話やゲーム機に黙々と夢中になっているよりは、何かことばでつたえることは悪いことではないと思います。でも「あざーす」はないでしょう。同じように「こんにちは」の代わりに「ちーっす」と聞くだけで、がっかりしてしまうのはふじさんだけでしょうか。

ありがとう」と言うのは、本当に勇気がいることです。中央エフエムで「コトノハ フォレスト」というコーナーをいただいていることも、ふじさんにとっては有難いことです。

放送ではNOSSA氏が、「電車の定期券を拾って駅に届けたら、『ああ、そうですか』と言われて悲しくなった」というエピソードも紹介していただきました。
こうやって放送でお話ししながら、改めて「ありがとう」ということばを大切にしたいなと思いました。

2009年11月23日月曜日

続プレゼント (present)

昨日の「コトノハ フォレスト」でご紹介した「86,400ドルのプレゼント」のオリジナルの文章を、ここにご紹介しておきますね。

If we had a bank account that credited us with $86,400 every day, but then wrote off any unspent cash every evening, would you spend it?
Of course you would.
If you really had $86,400 to spend every day and it had to be spent or it would be lost... you would use the lot!

Each of us has such an account.
It credits us with 86,400 seconds per day.
We cannot save any for the future.
This account carries no balance and allows no overdraft.
We use them or lose them.

To realize the value of ONE YEAR, to really understand the concept of a year, ask a student who failed a year and had to repeat.
To realize the value of ONE MONTH, ask a mother who gave birth to a premature baby.
To realize the value of ONE WEEK, ask the editor of a weekly newspaper.
To realize the value of ONE HOUR, ask two lovers who are waiting to meet.
To realize the value of ONE MINUTE, ask a person who missed the last train.
To realize the value of ONE SECOND, ask a person who just avoided a serious accident.
To realize the value of ONE MILLISECOND, ask a person who won a silver medal in the Olympics.

31,500 seconds, give or take a few, have already passed today. There are 54,600 left...

Yesterday is history.
Tomorrow is a mystery.
Today is a gift.

Isn't that why we call it the present!

2009年11月22日日曜日

プレゼント (present)

「コトノハ フォレスト」が今回は2週続けての登場です。13回目の今日のオンエアでは、こんなコトノハをご紹介しました。それは・・・

プレゼント (present)

格言や名言ぽくない、これまでとは趣が違うコトノハでしたね。

お手元の英和辞典で present を調べてみてください。辞書にもよりますが、私たちがパッと思いつく「贈り物(プレセント)」の意味よりも前に登場する、別の意味があるんです。
それは「現在(の)」という意味なんです。
英文法の現在完了はpresent perfect、現在時制はpresent tense。しかも同じ綴りです。

ふじさんがpresentの話を初めて聞いたのは、同僚の離任式の席上。体育館の演題に向かう先生が、自分の言葉ではなく、インターネット上で静かに広まりつつあったことばを、淡々と読み上げられたのが印象的だったのを覚えています。作者不詳のこの文章、ラジオでは一部だけでしたが、全文をご紹介します。

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『86,400ドルのプレセント』


次のような銀行があると、考えてみましょう。


その銀行は、 毎朝あなたの口座へ86,400ドルを振り込んでくれます。
同時に、その口座の残高は毎日ゼロになります。
つまり、 86,400ドルの中であなたがその日に使い切らなかった金額は、すべて消されてしまいます。
あなただったらどうしますか。もちろん、毎日86,400ドル全額を引き出しますよね。


僕たちは一人ひとりが同じような銀行を持っています。
それは時間です。


毎朝、あなたに86,400秒が与えられます。
毎晩、あなたが上手く使い切らなかった時間は消されてしまいます。
それは、翌日に繰り越されません。
それは貸し越しできません。
毎日、あなたの為に新しい口座が開かれます。
そして、毎晩、その日の残りは燃やされてしまいます。
もし、あなたがその日の預金を全て使い切らなければ、あなたはそれを失ったことになります。
過去にさかのぼることはできません。


あなたは今日与えられた預金のなかから今を生きないといけません。
だから、与えられた時間に最大限の投資をしましょう。
そして、そこから健康、幸せ、成功のために最大の物を引き出しましょう。
時計の針は走り続けてます。今日という日に最大限の物を作り出しましょう。


1年の価値を理解するには、落第した学生に聞いてみるといいでしょう。
1ヶ月の価値を理解するには、未熟児を産んだ母親に聞いてみると いいでしょう。
1週間の価値を理解するには、週間新聞の編集者に聞いてみるといいでしょう。
1時間の価値を理解するには、待ち合わせをしている恋人たちに聞いてみるといいでしょう。
1分の価値を理解するには、電車をちょうど乗り過ごした人に聞いてみるといいでしょう。
1秒の価値を理解するには、たった今、事故を避けることができた人に聞いてみるといいでしょう。
10分の1の価値を理解するためには、オリンピックで銀メダルに終わってしまった人に聞いてみるといいでしょう。


だから、あなたの持っている一瞬一瞬を大切にしましょう。
そして、あなたはその時を誰か特別な人と過ごしているのだから、十分に大切にしましょう。
その人は、あなたの時間を使うのに十分ふさわしい人でしょうから。
そして、時は誰も待ってくれないことを覚えましょう。昨日は、もう過ぎ去ってしまいました。


明日は、まだわからないのです。
今日は与えられるものです。
だから、英語ではプレゼント(=present)と言います。
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私たちには幸か不幸か、一日に24時間(=86,400秒)しか与えられていません。その時間をいかに有意義に大切にしようと試みるかどうかか、現在という時間を私たちに与えてくれた神様のプレゼントなんですね。貧しいものにも富めるものにも、等しく誰にも与えられた贈りものこそが、プレゼント=現在

私が好きなミュージカル「RENT」では、一日ではなく一年をとりあげています。メインテーマのSeasons Of Loveでは「一年は525,600分だ」と熱く語りかけます。「525,600分をどうやって計ればいい? 朝日の回数? 日没の回数? モーニングコーヒーの回数?・・・ ならば、愛で計ってみたらどうだろう?」

どうあれ、私たちは生きています。このプレゼント(present)、大切にしていきたいですね。

2009年11月15日日曜日

ビスターリ、ビスターリ

コトノハ フォレスト」も12回目を迎えました。久しぶりに生NOSSA氏が加わっていただき、楽しくお話をさせていただきましたよ。今日は1998年3月24日にふじさんが書いた学級通信からの話題。

ビスターリ、ビスターリ

呪文のようだとRitaさん。それもそのはず、このことばはネパール語なんです。このコトノハにふじさんが出会ったのは10年以上も前のこと。まだインターネットで今ほど便利になる前の頃です。
「歩くほどの速さでゆっくりと」という意味なんです。

ネパールは世界の頂上エベレストを臨む国。 そのヒマラヤ山脈を目指す人々が口にすることばが、「ビスターリ、ビスターリ」なんだそうです。歩みをゆっくり、でも着実に一歩一歩重ねていかなければ、神様がいらっしゃるであろうエベレストの頂にたどり着くことはできないからでしょうか。
山頂には早くたどり着きたい、しかし悪天候あり、高山病あり、多くの試練が行く手を阻みます。 そんなときこそ、ゆっくり一歩ずつ進むこと=ビスターリが合い言葉になったのでしょうか。

今回のオンエア前に調べていましたら、似たような意味のことばがあちこちの言語で見つかりましたよ。

ゴンベー、ゴンベー  (ブータン)ゾンカ語
アヒスタ、アヒスタ  (パキスタン)ウルドゥー語
ポレポレ  (ケニア)スワヒリ語
マンマンダ  (中国)
ジャラン、ジャラン  (インドネシア)


ビスターリ」ということば、実はネット上で実に多くのホームページやブログのタイトルとして使っている方が多いんです。日本語だったら「急がば回れ」、英語だったら「Slow but Steady」でしょうか。私たちも、毎日の生活の中で目指す頂きに向けて、たとえ歩みは遅くとも着実に進んでいきたいですね。


2009年11月1日日曜日

いつもここから

放送日程の関係で10月には1回しかなかったコトノハフォレスト。今日はNHK教育テレビのある番組を見ながら思いついた言葉を、ご紹介しました。

いつもここから

NHK教育テレビ『ピタゴラスイッチ』などにご出演中のお笑い芸人さんに一風変わった名前の二人組がいます。それがいつもここから」さん。様々なお笑い番組にも登場していますが、ピタゴラスイッチでは毎日その勇姿をみることができます。
「一人では意味のない動作だけれど、二人で組み合わせると意味がある動作になる」というアルゴリズム体操やアルゴリズム行進には、毎回静かに感激してしまいます。

空手が得意な山田一成さんとマンガが得意な菊池秀規さんのご両人、1996年にコンビを結成したときに「初心忘れるべからず」の意味を込めて「いつもここから」というコンビ名に決めたのだそうです。テレビ番組の影響もあってでしょうか、覚えきれないほどのお笑い芸人が乱立状態ですが、このお二人の姿をピタゴラスイッチで見るたびに、コンビ名に思いをはせてしまいます。

「どこまで頑張ればいいのだろう」
「何も目標にすればいいんだろう」
こんな不安になってしまったとき、このお二人の何とも不思議なアルゴリズム体操や行進をみて考えてみませんか。

目標(ゴール)を定めて進むことはとても大切だと思います。
でも進んでいるともともと定めたはずの目標を見失ってしまうことがあると思います。
そんな時は、原点回帰。原点(スタート地点)を確かるのはどうでしょう。
「頑張ろうと思い立ったときの、眼をきらきらさせていた時」「目標を定めて、よしやるぞ!と誓ったあの時」を思いだしてみてはどうでしょう。

そして今自分がいる場所が「ここ」。いつもここから進んでいけばいいんですよね。

2009年10月18日日曜日

I Am Special!

10回目のご紹介となった今日の「コトノハ フォレスト」は、手元に保管してあった1997年11月1日号の学級通信で書いたお話しからお届けしました。

I Am Special!

当時ふじさんが担当していたのは中学1年生。英語の授業ではcan(~することができる)という表現を学ぶのですが、あるアメリカの絵本を参考にして、クラス全員にオリジナル絵本を作ってもらいながcanをとりあげました。題して、I Am Special. たとえば・・・

I can ride a mono-cycle. 
I can speak English a little. 
I can do kendo. 
I can cook tempura. 
I can draw Hello-Kitty. 
I can play the guitar. 


こうやって一人ひとりが自分にできることを6つ挙げ、それを英語とイラストで表現していくんです。もちろん英語を正確に身につけることも目的の一つですが、一番のねらいは最終ページにあります。

So, I Am Special! (だから、ぼくってスゴイでしょ!)

自分のすごいところを鼻高々に自慢するんじゃなく、自分の個性を認識して、そこから「自分らしさ」を確認してほしい。それがねらいだったんです。
「一輪車に乗れる」人はいるでしょう。でも「一輪車に乗れて、英語が話せて、剣道ができて、天ぷらが料理できて、キティちゃんが描けて、ギターができる」人はなかなかいるものではありません。これは個性であり、自分らしさにほかなりません。

リスナーの皆様、コトノハブログ読者の皆様、みなさんは自分にできることを6つ、canを使って言ってみませんか。



さて、今日までで3回Nossa氏の代打を務めさせていただきました。緊張しつつもリタさんとゆるゆる話を楽しませていただきましたが、次回オンエアからはNossa氏が満を持して復活の予定です。

2009年10月11日日曜日

コトノハなしのメインナビ

NOSSA氏が急病やら仕事やらでご多忙のため、今日10/11は代打としてRitaさんとメインナビをさせていただく2回目のPausa Tempoでした。

しかし本日は「コトノハ フォレスト」のお時間に、まりんさんとツボ師匠のマシンガントーク、「星空☆シェスタ」をお送りしました。こんな訳で、ふじさんは初めてスタジオ内でのご両人の「癒しの泉」を浴びてきましたよ。4人でワイワイと大騒ぎさせていただきました。ふじさんの次回「コトノハ フォレスト」は来週10/18(日)にオンエアの予定です。

そんなわけでして、今日はインフォメーションをいくつか。

Rita-iota、月キュン(フジテレビ月9)ドラマに進出!
満を持して明日からOAされるフジテレビ系月9『東京DOGS』のBGMは、我らがNOSSA氏の書きおろし。ご両人のカッコイイ系の曲が楽しめるはずです。
詳しくは番組HP、チェックですよ。

ゴスペルナイト2009がYouTubeに!
このブログでもご紹介した『ヤマハ ゴスペルナイト2009』の映像が、ただいまYouTubeでご覧いただけます。『エンジョイゴスペル』というブログをご覧ください。「ゴスペルムービー」→「ゴスペルナイト2009」と進むとご覧いただけます。(現在はトップページに目次付きで出ています。) ふじさんはGroup 2に参加しました。
It's Gonna Rain    I Believe I Can Fly     
We're All In This Together

本日の放送の冒頭でご紹介したメールにはとても励まされました。ななパパ・ななママ・ななちゃん、ありがとうございました。

2009年9月27日日曜日

やればできる

日のポーザテンポはNOSSA氏が急病のため、1時間通してRitaさんとふじさんがツーショットでおとどけしました。
そんな番組でもいよいよ定着してきた「コトノハ フォレスト」ですが、9回目となりました今日ののコトノハは・・・

やればできる

ふじさんがこの春まで勤めていた高校男子ソフトボール部を、40余年にわたって指導してこられた日暮先生のくちぐせなんです。誰もが一度は、聞いたことや口にしたことがある言葉ですよね。この日暮先生、ご自身はソフトボール選手しての経験がなかったにも関わらず、赴任した高校の特色になるようにと日々努力を重ねられ、これまでに全国制覇6回、全国準優勝6回の経験を生徒たちに味あわせてくれた方なのです。
いつしか、努力したことを実感できた生徒たちの口から、先生のくちぐせが発展してこんな言葉がささやかれるようになりました。

やればできる、やったらできた

「やればできる」とはあっても、「やったらできた」と励まされることって、あまりないですよね。
やったら僕にもできた。だから君もやってみようよ。」と励まされたとしたら、どんなに幸せなことでしょう。そう言って励ましてあげられるふじさんでありたいと、ふじさんは思っています。

2009年9月13日日曜日

キャプテンになろう!

Pausa Tempo 夏の特別企画「Coldo di fine estate」のため、「コトノハ フォレスト」も1ヶ月ぶりの当番となりました。昨日ヤマハゴスペルナイト2009に出演していたにも関わらず、今日のお話は音楽ではなく、バレーボールのお話です。今日の「コトノハ フォレスト」第8回目にご紹介したコトノハは・・・

キャプテンになろう!

皆様は女子バレーボール(ちょうど今日が「女子バレー世界選手権の決勝戦の日です)のユニフォームで、今年の全日本チームから荒木絵里香選手(№11)の胸の数字に__(アンダーバー)がついているのにお気づきでしたか。これがキャプテンマークなんだそうです。

今日のコトノハは、昨シーズンまでこのキャプテンマークを背負ってきた竹下佳江選手のお話。
バレーボールでは決定的に不利なはずの身長は159cmながら、アタッカーへの絶妙なトスを上げる世界を代表する名セッターです。彼女に当時の全日本チーム
柳本晶一監督がこう話したそうです。

「このラインは、チームを底で支えているという意味なんや。これ以上落ちたらいかん、そういうところでキャプテンが踏ん張るんや。」

キャプテンは皆の前に立ち、皆を引っ張らなきゃならなくて、皆の上で全体を見守らなければならないと思われがちです。でも柳本さん曰く「キャプテンは底辺なんだ」と。 NOSSA氏も「模範を示して自分が先頭を歩かなきゃというプレッシャーをずっと感じてきた、それがつらくて辛くて。」と番組で話されていました。

『底辺で周りを支える』、そんなどっしりとした気持ち、持ち続けていたいですよね。

2009年9月8日火曜日

Hello, RADIOCITYに出演しました。

ゴスペルナイト2009に出演することが縁で、平日12:00~13:00に放送されている中央エフエムの情報番組「Hello, RADIOCITY」にお呼ばれ。ナビゲーターの井上亜紀子さんに電話インタビューを生放送で受けました。

2009年8月18日火曜日

「ナンバーワンにならなくてもいい」の?

せっかくのPausa Tempo当日。オンエア冒頭でお盆休みの話題も出ましたが、ふじさんはスタジオに出向かずに、家族旅行を優先してしまいました。今回は、小田苑未さん(Vo)とサポートの澤山休さん(B)、鳥居勘さん(G)がスタジオにて生ライブをするというのに、家族旅行を入れてしまいまして・・・携帯電話での番組参加となりました。

さてさて8月16日「コトノハ フォレスト」第7回、今回ご紹介のコトノハは、
「ナンバーワンにならなくてもいい」の?

あの名曲「世界に一つだけの花」の歌詞、ナンバーワンにならなくてもいい」ですが、本当にナンバーワンにならなくてもいいんでしょうか。
ふじさんは数年前、ゴスペルコーラスの指導を長年受けている杉本智孝先生や仲間と群馬県でミニコンサートに出演したときにこの歌を歌ったのですが、杉本先生曰く「いやあ、本当はこの歌、個人的には歌いたくないんだよなあ」。誰もがえっ?と思うことばですよね。

最近は少なくなったようですが、運動会の徒競走で一番を走る子がゴール前でビリの子がやってくるのを待っている、そして一緒に争わずにゴールする、こんなことが話題になりました。杉本先生が言うには「ありえねえ!」と。「全くその通り!」と声を大にしてふじさんも共感しました。(ふじさんも三児の父です。かつて子供たちの幼稚園選択では、運動会では順位をつけますよね、とだけ先生に確認したものです。) 

ナンバーワンにならなくても、オンリーワンであればいい」。場面によってはいいとも思います。
でもナンバーワンをめざして努力を重ねていかない人が、どうしてオンリーワンになれるでしょう?

ちょうど今、甲子園では高校野球の熱戦が繰り広げられてます。今年も地方大会から4,041校が出場しました。でも甲子園に進んで日本一になるのは、たった1校なんです。あとの4,040校は負けるんです。でもすべての高校球児たちが4,041分の1を目指して血のにじむような努力をしてくるから、ナンバーワンを目指すから、甲子園は魅力的なんじゃないかな。高校野球ファンは、ナンバーワンを目指す球児たちの姿を見たいんです。

ナンバーワンをめざすことが、自己ベストを引き出すきっかけになる。」とふじさんは信じています。甲子園の決勝戦で負けちゃっても、運動会の徒競走でビリになっても、自己ベストを出そうとがむしゃらに突き進んでいる姿は素敵です。思い出に残る負け方ができれば最高です。それがオンリーワンではないでしょうか。オンリーワンナンバーワンを目指してこそ生まれる結果ではないでしょうか。

秋になれば子どもたちの運動会の季節です。リスナーの皆さん、コトノハブログ読者の皆さん、ぜひお子さんの応援には、ナンバーワンを目指して、オンリーワンになろう」と応援してあげませんか。

ちなみにふじさん、オンエアでは東北に向かっていますとお話ししました。
こんな感じで、自己ベストを叩きだしましたのでご報告。

わんこそば・・・101杯!
ごっつあんです!!

2009年8月6日木曜日

お知らせ

8月2日のオンエアでご紹介した、ふじさんも参加する「ヤマハ・ゴスペルナイト2009」のご案内です。
Pausa Tempoのリスナーの皆様、ゴスペルコーラスのファンの皆様、有楽町で逢いましょう・・・!

ヤマハ・ゴスペルナイト2009
 ~Oh, What A Gift~
仲間とともに歌う喜び! ヤマハ大人の音楽レッスン「ゴスペルコーラス」会員による5,000人の感動ステージ

日  時  2009年9月12日(土) 16:30開場 17:30開演

会  場  東京国際フォーラム ホールA

チケット  2,500円(8/1からチケットぴあにて発売開始)

問合わせ ヤマハゴスペルナイト2009事務局
       TEL:03-5488-5466/FAX:03-5488-6668 

ふじさんは第2番目のグループで歌います、踊ります!
どうぞよろしくお願いします。

2009年8月2日日曜日

I Sing Because I'm Happy

「コトノハ フォレスト」第6回では、英語のコトノハをご紹介しました。

I Sing Because I'm Happy

「私はうたう、幸せだから」。音楽ユニットのRita iotaさんの前で失礼かと思いましたが、私たちが歌う理由というのは「歌うのが好きだから、歌うことによって幸せになれるから」だと思うんですよね。
かくいうふじさんもアマチュアでゴスペルコーラスを歌っています。歌い始めて9年目になりました。ゴスペルの世界に出会うまでは、クラシックでベートーベンの第9だとか、オペラ「椿姫」だとかを歌う機会がありました。



今回のコトノハは、現代のゴスペルシーンをリードするカーク・フランクリン(Kirk Franklin)が一躍音楽シーンに登場した名曲"Why We Sing"の一節から引用しました。

歌うからには、うまく歌いたいですよね。ふじさんも休まずにレッスンにも通いますし、CDを何度も何度も聞いたりします。でもうまくなることを目的にしてしまうと、歌うことの本当の意味が記憶のむこうに消えていってしまいそうな気がします。歌うことで得られる喜びって、幸せになることなんじゃないかなあ。

幸せだから歌うの? それとも歌うから幸せなの? 
こんな「鶏が先か。卵が先か」の議論になりそうですね。
それでもいいじゃないですか。
歌うことで幸せになる。
幸せになったから、もっと歌いたくなる。

カーク・フランクリンはこう歌っています。
I Sing Because I'm Happy (私は歌う、幸せだから) 
I Sing Because I'm Free (私は歌う、自由だから)
His Eyes are On the Sparrow (神様はたった一羽の雀にも慈悲をくださる)
That's the Reason Why We Sing (だから私は神様のために歌うんだ)

わたしはクリスチャンではありませんが、誰にでも自分の信じる神様がいると思います。その神様のために歌うことで、私は今幸せなんだなあと思うんですよ。

「私はうたう、幸せだから」

2009年7月19日日曜日

毎日1.1ずつ

今回の放送は、高熱による臨時休業の時にお目にかかれなかった、小田苑未さん(シンガーソングライター)が2度目のご来訪ということで、小田さんの歌のことやお詳しいハーブのことなども聞くことができました。

さて今日の「コトノハ フォレスト」第5回目は、元楽天副社長で横浜市立中学校の校長先生もご経験がある本城慎之介さんのお話をとりあげました。それが、

毎日1.1ずつ

普段の生活を1.0として、ちょっと頑張った日を1.1、頑張らなかった日を0.9としましょう。

毎日のちょっとずつ頑張ったとしましょう。ちょっとでいいから昨日とは違う自分、何か気づきがある自分になれたことを積み重ねてみると、
2日で 1.1×1.1=1.21
3日で 1.1×1.1×1.1=1.33
1週間で 1.95(つまりおよそ2倍!)、1ヶ月(30日)では17.45、2ヶ月(60日)では304。増えましたねぇ!

一方「だらけてしまった、さぼってしまった」を積み重ねてしまうと、
2日で 0.9×0.9=0.81
1週間で 0.48つまりおよそ半分!)、1ヶ月(30日)では0.04、2ヶ月(60日)では0.002
その日に気づこうとしなかっただけで、限りなくゼロに近い自分になってしまうんですよね。

どっちをとります? 1.1をとりたくなりますよね。

放送ではNOSSAさん、「自分が0.1だけ気づけたことを、メモするようにしているんです」って話してくださいました。

こんなかけ算なら、してみたくなりますよね。

2009年7月5日日曜日

人間、関心を寄せるものが多ければ多いほど、 ますます幸福になるチャンスが多くなる。

2週間前のオンエア直前に急な発熱に遭い、6/21(日)は放送出演を急遽キャンセルしてしまいました。 rita iotaのご両人、そして当日ゲストの小田苑未さん(シンガーソングライター)、ごめんなさい。もう41歳のおじさんですから、40℃もの発熱ですと回復も遅く、ようやく今日あたりは体調が戻ってまいりました。今日の放送は、生ライブもご披露いただいた男性4名のバンド、マーブルドアさんの熱いゲストコーナーの後でしたので、興奮冷めやらぬスタジオでのトークとなりました。

その今日、「コトノハ フォレスト」第4回のオンエアでは、こんな長めのことばをご紹介しましたよ。

人間、関心を寄せるものが多ければ多いほど、
ますます幸福になるチャンスが多くなる。


アーサー・ウィリアム・ラッセルという方が『幸福論』(岩波文庫)で書かれていることばです。ラッセルさんはノーベル文学賞作家でありながら、数学者でもあり哲学者でもある方とのことです。

ふじさんはその典型なんですけど、「あれもやりたい、これもやりたい。忙しくて自分を見失ってしまいそうだ」と不安に駆られたときに、ふじさんはこのことばと出会ったんです。

ふじさんの尊敬する友人にも、ヨガもやる、ダンスもやりたい、合唱団でも歌いたいし、ポップスも歌う。お友だちとお茶するのもお出かけするのも好き・・・なのにPTA役員まで半ば無理にやることになってしまって・・・という人がいます。あるとき、「こんなに忙しくしているのはおかしいんじゃないか」「どれも中途半端になってるんじゃないか」と悩んでいたんだけど、このことばをプレゼントしたら、肩の力がスーッと抜けたと話してくれました。これらやってみたいこと、関心があることが多いが、自分を幸せにする鍵なんですよね。

「幸せがたくさんあると思える人は、それだけ幸せになりやすい」と言う人もいます。

また前回の放送でとりあげた相田みつをさんは、

「しあわせは いつも じぶんのこころが きめる」

ということばを残されていますね。
なんたる偶然でしょう。

何かに関心を持てずにただただ日々の日課に追われている方はいませんか。また逆に、あれにもこれにも興味があって整理がつかずに困っている方はいませんか。

興味をもつことこそ、あなたはあなたらしい幸せをつかんでいくんじゃ、ないですか。

2009年6月9日火曜日

雨の日には雨の中を 風の日には風の中を

2009年6月9日
「コトノハ フォレスト」第3回のオンエアでは、相田みつをさんのことばの中から、こちらをrita iotaのご両人と紹介しました。

「雨の日には雨の中を 風の日には風の中を」




相田みつをさんのことばの中でも、熱烈なファンの多いものの一つ。中央エフエムの放送エリアである有楽町の東京国際フォーラムに相田さんの美術館があります。

雨の日にも気合いを入れて出かけなきゃいけない時って、ありますよね。でも雨の中なんだから、雨で濡れることを楽しんでもいいんじゃないでしょうか。雨の日には雨の日なりの楽しみかたがあってもいいんではないでしょうか

実はこの相田さんの言葉を、歌手の島谷ひとみさんが歌っていらっしゃいます。放送ではこの歌をご紹介しました。


ふじさんとこのことばの出会いは、教員時代に自分の教室で床にぽろりと落ちていたプリント。もちろんただ生徒が落としていったプリントの1枚にすぎません。でもこのプリントを拾ったのは、偶然ではなく必然だったんでしょうね。実は校長先生が生徒に配られたものだったんです。教室にはいろいろな物が落ちてましたが、こんな思い出も落ちてるんです。

 

2009年5月24日日曜日

自分にマル!

「コトノハ フォレスト」第2回のオンエアでは、数年前に一世を風靡した漫画『ドラゴン桜』の中から、主人公・桜木のことばをrita iotaのご両人と紹介しました。

「自分の身の回りにすべてマルをつけてみる」

破綻寸前の落ちこぼれ私立高校を建て直すために、「東大合格」なる無謀ともいえる目標をたてて生徒たちと突き進んでいく桜木。数々の励みになる名言があるなかで、ふじさんはこのことばに注目しました。

『たいがい、人はものごとを否定的に考える時、自分自身ではなく周りのせいにしたがる。勉強に集中できないのは、部屋がないからとか…部活が忙しいからとか…心の中でバツをどんどんつけていって、だから自分はできないとネガティブに考える。』

そうなんです。できないことに大義名分をつけて、できないのは自分のせいじゃない、自分の力不足じゃない、と正当化するのに一生懸命になったりします。そんなに一生懸命になれるなら・・・

『そうではなく、それらをみんなマルに変えてみる。
部屋がないのはマル、かえって自習室で集中できる。
部活があるのはマル、生活にメリハリができて充実感を得られる…。
一人で勉強して孤独だけどマル、そのほうが闘志がわいて気合十分!って感じだ。
このように自分の周りの環境を一度、すべて肯定する。するとポジティブな思考ができるようになる。』

一生懸命に取り組めるなら、ポジティブな方向に取り組みたいと思うんです。そのほうが後味がいいじゃないですからね。

ことばが長いので、放送の中で某日本酒CM(大漁旗がはためく漁港の風景、あれです!)のイメージから、rita iotaRITAさん・NOSSAさんと声をそろえて、こうまとめさせていただきましたよ。

『自分に、マルっ!!』

 

2009年5月10日日曜日

一年に365回変身しよう

2009年5月10日
「コトノハ フォレスト」第1回のオンエアでは、教員仲間で小学校の先生だった方から伺ったお話を、rita iotaのご両人と紹介しました。

「一年に365回、変身しよう!」


この先生のクラスで、先生が「今年一年間、何をがんばりたいですか」と子どもたちに尋ねたそうです。

「給食を残さず食べられるようになります」
「さかあがりができるようにがんばる」
「かけ算九九がつっかえずに全部いえるようになります」・・・・

ある控えめな子が、ためらいつつもこう言ったそうです。
「ぼく、一年に365回変身します!」
・・・・・あっけにとられた教室でしたようです。

もしかするとこの子は、ウルトラマンや仮面ライダーが好きで、同じように変身したかったのかもしれません。でもこのことばを、「一日一回、なにか昨日とは違う自分を見つけよう」と言い換えてみたらどうでしょうか。できそうで案外難しいものですよね。
この先生、後に「変身クラブ」を結成し、子どもたちと「昨日とは違う自分発見」を語り合う活動を続けられたとお聞きしました。

リスナーの皆さん、当ブログ読者の皆さん、一緒に「変身クラブ」をつくりませんか。

2009年5月1日金曜日

ことばの森がオープンしますよ。

東京都中央区を中心としたエリアで放送を行っているコミュニティ放送局「中央エフエム」で、このほど番組に出演させていただくことになりました。
毎週日曜日13:00~14:00放送の「Rita iotaのPausa Tempo」で、各週の1コーナーに登場いたします。

コーナータイトルは「コトノハ フォレスト」。ふじさんの気になることば通信、なんてサブタイトルをつけていただきました。コトノハとは「言の葉」「言の端」。ちょっと気になった言葉を紹介するコーナーにしたいと思って使うことにしました。そしたらRita iotaのNOSSA氏が、ことばの「森=forest」と「一休み=for rest」をかけてコーナータイトルを締まりいいものにしてくださいました。

ふじさんの気になることば通信「コトノハ フォレスト」。ラジオで紹介したお話は、このブログで復習をしていきます。オンエアを聞ける方も聞けない方も、ぜひFMラジオとブログのコラボレーションをお楽しみくださいませ。